旅のススメ
海外はおろか国内旅行すらおぼつかなかった管理人が
地球一周の船旅を通し徐々に旅なれていく様子と旅からの学びを詰め込んだ冒険の書
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[PB71] ペルー(ナスカ) 地上絵 オーバーランド6日目

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※ハチドリ、地上絵の代表格だろう

今日はリマからピスコを経由しナスカへと移動
憧れのナスカの地上絵を見る

ナスカまでは400km以上はなれておりバスで移動する
朝も真っ暗な時から出発する

道中には広大な砂漠が広がっていた

年間数ミリの雨しか降らないこの一帯だからこそ
古代の人が描いた、大地を引っかいて描いただけの絵を
時を越えて上空から古代からそのままの姿で確認できる。

遠い昔に上空からしか全体を見ることが出来ない絵を、なぜ古代人は描いたのだろう
未だにはっきりとした事は解っていない

もしかしたら古代人は空を飛べる浮かぶことの出来る気球のような装置をもっていたのかもしれないし
物見台のようなかなり高い建物があったのかもしれない

いずれにしても、このように割と平坦で
かつ広大な大地に描かれた地上絵を
簡単に見ることはできなかったろう

地上絵があり続ける事ができた奇跡的な環境と
飛行機で空を手に入れた現代、その時代に生まれた奇跡

どちらが欠けても見られる可能性はないのだから不思議である


最初こそ車窓を流れる砂漠を見ていると
大空からの地上絵を想像せずにはいられずに興奮していたが
同じ様な景色が続くその催眠効果に眠らされてしまった。

※延々とこのような景色が流れる

それでも砂漠以外にも面白い光景はあった
民家の壁に原色系のペイントで人の名前らしいものが書かれている

よく見ると KEIKO と書かれている
どうりですっと目に入るはずだ
フジモリ元大統領の娘の名だ

彼女はこの時、大統領選に立候補していたらしく
ペルーでは応援する人はこうやって自らの家の壁に候補者の名前を書くのだそうだ
結構人気も高いらしくて、当然他の候補の名も目にするのだが
半分程度は KEIKO が占めていたように思う

地上絵のツアーの前に立ち寄ったのは
ピスコのお土産屋だ
地名にもなった有名なペルーのお酒「ピスコ」発祥の地だ

※街も殺風景だった

普段はお土産に興味がないのだが
明日はクリスマスという事で、若いメンバーを中心に
クリスマスプレゼント交換会をやろうという事になっていた

今回はかなり特別である
なんとクリスマスを迎えるのは
明日到着するイースター島なのである

折角だから受け取った人が喜ぶものを
いつになく皆真剣にお土産を選んでいたと思う

※セスナ、このサイズなので機体は結構揺れる

そこから更に数時間移動してナスカのセスナ飛行場に着いた
3つの便に分かれて行く事となった
これほど小さな飛行機に乗るのは初めてで緊張した

席はクジで決められて、窓側ではなくてちょっと残念に思ったが
これが思わぬ嬉しい誤算だった

徐々に高度を上げるセスナ
やはりかなり揺れる、ただでさえ高所恐怖症なので
乗ってすぐに後悔の念を抱かざるを得なかった

セスナは暫く進むものの
一向に地上絵は見えてこない
眼下には広大な砂漠が広がっているだけだ

※地上絵?「滑走路」、セスナから最初に見ることができた、写真中央の不自然な直線がわかるだろうか

時折セスナは大きく上昇したり、下降したりと
強い風に押されているのは明らかで
機内は常に地震の如く揺れていて恐怖だった

やがて地上絵が見え始める
肉眼でははっきりと見える地上絵に
先ほどまでの後悔恐怖
無かったもののように消え失せた

※地上絵「宇宙人」、多くの地上絵が平坦な大地に描かれているが、この絵は山間に描かれている

絵を中心にセスナは機体を大きく傾けて
両窓の乗客が均等に見えるように右旋回、左旋回と繰り返す
真ん中の座席は、両旋回の間、常にはっきりと絵を捉えることが出来た

※地上絵「クモ」、近年は車なのド進入で地上絵が破壊されてきてしまっているようだ

※地上絵「コンドル」、タイヤ痕で見えずらくなってしまっている

※地上絵「手」、比較的小さな地上絵なので、バスそばの物見台から見ることができるらしい

代表的な地上絵はほとんど見ることができたが
大小合わせて700以上あると言われており
未だに新しい地上絵が発見されているというから驚きだ

肉眼で楽しみ、写真にもわりと綺麗に収められて良かった
人によっては写真を撮ることに集中するあまり
気がつけばファインダー越しにしか見ていないという人もいそう


地上絵を後にしてセスナは戻る、行きよりも風が強く揺れが酷くなったようだ
さっきまでの静寂
無かったもののように恐怖に塗りつぶされて消え失せた

後で聞いてみると、やはり次の便からは揺れがかなり激しかったらしく
あれでもかなり運が良かったようだ

岐路は途中途中で休憩をとるものの
取り留めて何か印象に残るものは無い
ただ海と砂漠が広がっているだけで、何も無い

しかし何も無い広大な砂漠に地上絵はあった
美しい色彩があるわけでもないが
この日に延々と目にしたこれらの殺風景は
ただでさえすばらしい地上絵を
この上なく印象深いものにしてくれた


明日はイースター島でクリスマスを迎える
フライト時間は長い為、機内での夜を迎えた

※イースター島に向かう機内より、ため息の出るほど美しい夕焼けだった、まるで空が虹のよう


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posted by アキ at 2010/12/24 23:20

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プロフィール
ニックネーム:アキ
誕生日:3月12日
性別:男
自己紹介:
英会話教室に10ヶ月通った後いきなりの飛行機での世界一周、その後たった1週間後にピースボート71回に乗船という、1年以内で違う方法で世界二周するという貴重な経験を。
旅は徐々にバックパッカー風になるも、片手にはモバイルを欠かさない。

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