旅のススメ
海外はおろか国内旅行すらおぼつかなかった管理人が
地球一周の船旅を通し徐々に旅なれていく様子と旅からの学びを詰め込んだ冒険の書
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[PB71] チリ(イースター島) オーバーランド8日目

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※沖合いに停泊する船、オーバーランドツアーもここで終了だ

イースター島での目覚め
レンタカーを借りている僕らは
ツアーを離脱する事にした

イースター島の観光地はラパヌイ国立公園の入園券が必要で
ツアーリーダーが団体券を持っていた

つまりツアーを抜けるという事は
個人用に入園券を入手しないと下手をすれば
各公園に入園出来無い事を意味する

メンバーの一人のファンファンちゃん
それを懸念して抜けた

僕らも個人用に入園券を貰うまでは
レンタカーで彼らの後を追うしかなかった

ラノララク
ここはモアイがもっとも多く存在するだけでなく
モアイの製造工場や、製造途中のモアイなどがある
今まで見てきた平坦な土地に鎮座したモアイ達は
この丘陵地帯から切り出され運ばれたのだ

※かなりの数のモアイが鎮座する、もっともイースター島のイメージに近い場所だった

大小様々なモアイ、顔もそれぞれ個性がある
よくあるモアイは首から上のみであるが
ここには正座をした珍しいモアイも存在する

これだけ多くのモアイをなぜ製造する必要があったのか
様々な説があるものの未だにはっきりとした事は解っていない
更に、このモアイを切り出す為に森を切り開き
その結果として食糧難に陥り
滅亡の危機にさらされたというのだから驚きだ

※切り出される途中で中断されてしまったモアイ

久々の団体行動の歩みの遅さに
あらためてやはり旅行は少人数に限ると思った
ここで個人用の入園券を手にする事ができて
本当の意味でのフリーになる事ができた

団体と別れて
イースター島でも古いモアイが存在し
遺跡跡からインカ文明との交流を予感させるというアフ・ビナプへと向かった

所々の分岐には看板などもなく
何となくの勘で進む

すると鉱物か何かの採掘場にたどり着いてしまう
巨大な設備と冷たい重機
普段見慣れたものだが、ここイースター島では不自然に他ならない

進化を追い求めるのが人間の常なら
こんなに素朴な場所も
いずれは変わってしまうのだろう
あふれる自然がそう簡単に見れなくなることはないが、変化は少しずつ起きているのだ

引き返してしばらく行くと
正しい道に戻れたらしく簡単にその場所は現れた

※精巧に詰まれた石と石、たしかにインカ文明との共通点を感じさせる

今まではモアイばかりだったが
ここには塚のような神殿のような跡がある
モアイは地面に埋め込まれ
仰向けに空を眺めていた
顔はある程度風化が見られながらも
他のモアイに比べてもっと人間らしいというか
そんな顔をしていた

※埋め込まれたモアイ、年代によって顔立ちが異なることが確認できる

ほぼ貸切の素朴な土地を去り
次にオロンゴ岬を目指した
ここは時が止ったような場所という評判を聞いていた
今日からピースボートの乗客たちが上陸するので
混雑を避ける為にも早めに向かった

岬はかつての火山口なので
そこまでは山道をずっと登ることになった
前を走るバスが砂埃を上げると、たちまち前は見えなくなるので
ある程度の車間距離を空けながら
砂埃をガイドにして到着することができた

小さなレンタカーが幸いして
少しのスペースに車を停めることが出来た
駐車スペースによって、必然的に入場制限がかけられている形だ

岬に入る、どうどうとラパヌイ国立公園の入園券を見せ付けるが


全く見ていない…。

全く見ていないよ…。



島に上陸した時点で持っているというくらいの軽い認識なのだろう

※ラノ・カウ山のカルデラ湖、あちらこちらから感嘆の声が漏れていた

岬にぽっかりと空いたカルデラ湖は正円に近いほど丸くて
玉模様の緑の水苔がいくつも浮いている
短い芝のような草がびっしりと生えていて
常に風にそよいでいた
青い海も見渡すことができるが
遠い為か波は見えず絵のように静止して見える

※別のアングルからは、少し背が低くなった山の先に海が見える、雄大

普段は船の上から、船にぶつかり砕ける波
うねる海を見慣れていた事が
余計にそう思わせたのもあるのだろうが

動くものからは音が聞こえず、ただ風の音しか聞こえないその場所は
ほんとうにまるで時間が止ったようだった

思い起こすと
これと似た感覚を経験したことがある
ストーンヘンジ横で草むらに寝転んで
流れる雲を見ていた時だ

※オロンゴ岬、海が一望できる絶景も見事だが、音も無くそよぐ草が美しかった

岬を降りる際も、ところどころに綺麗な景色があるので
車を停めては景色を眺めと繰り返しながら
鳥人伝説の一つ、人食いの洞窟アナカイタンガタへと向かった

※洞窟横の海の美しさは格別だった

ここ食糧難が起こった際に
食人が行われていたという説がある場所
飢饉があった事とここで人骨が見つかった事で
胆略的に出た発想だろう
実際にそれが裏付けられた訳でもない

ただ洞窟を取り巻く景色はかなり良いので
ここを訪れた事に間違いは無かった

※少々危険な場所ではあるので注意したい

近い海は恐ろしいほどの透明感で
ごつごつとした海底の岩肌がくっきりと見える
遠浅の海は、絵の具を垂らしたような濃い青だ

足場に注意しながら洞窟へ向かう
洞窟といっても奥深く続いているわけでなく
波でくり抜かれた程度の小さい洞窟だった

※洞窟内には壁画もみることができる

夜な夜な遊びに来る者でもいるのだろうか
木の燃えカスがあり
人糞の匂いが充満していた


名残惜しい、名残惜しくて仕方が無い
島をぐるりと1周はしたし
主要な見所には行くことが出来た

時間は無情に過ぎていく
同じ速度で秒針は進んでいたはずだが
それでも、ここでの旅は時間経過そのものは緩やかに感じた


ガソリンを満タンにしてレンタル屋に返し
少しの買出しをしてホテルに戻り
荷物をまとめ港へと向かった

沖合いに着けたピースボートへは
5、6人乗りのボートで向かう
幸いボート場は混んでいたので
お土産を物色したり、泳いだりする時間はあった

※イースター島の港、浅瀬にかなり大きな海亀が何匹も泳いでいた

イースター島の子供達と水を掛け合って遊んでいると
大きな海亀も、大して人を怖がらずに泳いでいる事に気付いた
もたもたしたイメージの亀も、海の中では縦横無尽に
とても素早く泳いでいた

憧れの地を巡るオーバーランドツアーが終わった
ここは全てが日本と違っていた
日本で文化的な暮らしを営む人間の我侭だろうが
この先もずっと違っていて欲しいと願う




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posted by アキ at 2010/12/26 22:47

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プロフィール
ニックネーム:アキ
誕生日:3月12日
性別:男
自己紹介:
英会話教室に10ヶ月通った後いきなりの飛行機での世界一周、その後たった1週間後にピースボート71回に乗船という、1年以内で違う方法で世界二周するという貴重な経験を。
旅は徐々にバックパッカー風になるも、片手にはモバイルを欠かさない。

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