旅のススメ
海外はおろか国内旅行すらおぼつかなかった管理人が
地球一周の船旅を通し徐々に旅なれていく様子と旅からの学びを詰め込んだ冒険の書
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2012年4月の記事一覧


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※ワット・プラシーサンペット、外の露店が立ち並ぶエリアとは対照的な光景

露店ではおばちゃんが怪訝そうな顔をして
面倒くさそうに仕事をしている

料理を下げた後の皿が
濁った水に漬かっている

雑巾がシンクの淵に掛けられているところを見ると
その濁った水から取り出された
心なしか綺麗になった皿から汚水をふき取り
料理を出す皿として使っているのだと思う…。

ただここが世界屈指の観光地だということを考えると
でかでかと書かれた値札の10バーツ(約30円)は
かなり魅力的である事は確かだ

※かなり美味、味はコクのあるスープに濃い味付け、スープからは程よい香草が香る

そこで1杯だけ頂くことに



おばちゃん 「30バーツ




いやいやいや
めちゃでかでか書いてありますやん



そう指摘すると
怪訝そうな顔嘘のように晴れて
聖母のような微笑を浮かべて


おばちゃん 「それは小さい器用だから




いやいやいや
全部同じ大きさの器しかないですやん!




結局、10バーツですみましたが
値札があっても1度はぼったくってみる
疑われたら微笑み
このパターンよくありますね。。




食後はエレファントキャンプ
ここでは象に乗って史跡後をぐるりと周ることができます(30分程度)
背の高い象からの眺めはまた一つ違っていて楽しいです

※高所恐怖症故に、少しだけ怖かった。。 眺めも気分も最高!

のっそのそと動く象の乗り心地はちょっと揺れて怖いくらいです

象の頭や耳を触ることもできましたが
かなり丈夫な感じで
プラスチックで出来ているような感じがするほどでした


タイの物価から考えると高い400バーツという事もあってか
象乗りが象を触らせてくれたり、声を掛けさせてくれたりと
サービスをしてくれるのですが
追加金銭の要求はありませんでしたw

※ところどころ増渋滞が起きます、車を待たせたりもします


次に、日本の歴史教科書でも登場する
山田長政縁の地である日本人村を目指した

遺跡群の主要な箇所からは少し離れている
地球の歩き方の地図では
一枚に収めるために近く描かれていたが

実際には自転車ではなかなかの距離だったようで
炎天下に性能の悪い自転車ではなおさら辛かった

※アユタヤ日本人村、右億の神社のような建物で手を合わせた

50バーツ払い入園

数バーツで入れる史跡が多い事を考えると
入園料は高めの観光地だ(個人評価格: 4バーツ

受付のお婆さんなどは、簡単な日本語を話すことができるようだ
園内は閑散としていたが
資料館は小さいながらなかなかの展示物
特にアユタヤの歴史を知れる映像や旧アユタヤ模型地図などは良い
クーラーが良く効いていて快適なのと
トイレも綺麗で良かった

園内にはとても小さな日式庭園もあったり
墓石を思わせる記念碑などがあった

小さな神社のようなものもあったので
今よりもずっと世界が閉鎖的だった時代に
この地に活路を見出した先人達に
手を合わせる事ができた

※日本人村の横を流れるチャオプラヤ川

ちょうど帰り際に
日本人の観光客を大勢のせた大型バスが到着し
観光客がずらずらと入っていった

おそらく日本人観光客からの入園料が主な収益だろう
価格帯が高めなのも頷ける



次に同じく郊外に位置する
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンへと向かった
20バーツ払い入園、日本人村よりもずいぶんと安くて驚く

ここにある仏塔はかなり遠くからでも目立つ程の高さで
それ以外にも大きな仏塔がいくつも建立されている

※遠くからでも目立つ仏塔、階段があり登ることも出来る

最大の仏塔の両脇には大仏が構え、迫力を放つ
大きな涅槃像と、ずらりと並んだ仏像も圧巻
かなりのスケールの大きな寺院にもかかわらず
なにか平和な雰囲気を感じる穏やかな場所だった


それもそのはず
この寺院は未だに信仰の厚い仏教徒が訪れる人気の場所
今まで訪れたアユタヤの史跡とは異なり
ずらりと並んだ仏像には、どれも穏やかな表情の顔がある

※涅槃像、他にもここではきちんと保存補完された仏像を見ることができ、線香なども焚かれていた

アユタヤ
繁栄衰退
宗教戦争
と、歴史に様々な要素が刻まれた場所だと痛感した。


この寺院でアユタヤ観光は終了
立ち去ろうとすると
遠くの空から暗雲が立ちこめ始めるのが見えた

雲の下に延びる影は、土砂降りの夕立に違いない

ポツリポツリと音もないくらいの小雨が降り始めた
急いで市内まで自転車で駆ける
幸い雨に打たれることなく
自転車も無事に帰すことができた

バンコクまではかなり時間がかかるに違いないので

マハータット付近に出ている露店を物色したが
スイーツ系の露店ばかりで
カオサンロードの露店のような香ばしい香りの店はなかった

※炎天下の自転車で汗をかいた後だけあって、塩分がピリッときいて美味しかった

自転車を借りた店で料理を出していたので
豚肉料理を食す、すると
店の子が日本人だと気づいて

「ナルト、ナルト」

と言いながら近づいてきた

どうやらタイでも人気があるようで
キャラクター名を出し合って楽しんだ


帰りはトゥクトゥクでバスターミナルまで行って
40バーツでアユタヤからバンコクの北ターミナルまで

北ターミナルからはローカルバスでカオサンロードまで
6バーツ
料金はバス内にいるおばちゃんが回収するのだが
最初9バーツ微妙にぼったくってきたw

前の人が6バーツ払ったのを見たので
9バーツと言われた後に6バーツ出したら
すんなり受け取って


しまった。。


という顔をして苦笑いしたのが面白かった


タイではたくさんの微笑みを見た

あえて言おう、間違いなく
微笑みの国だ!



タイ/アユタヤも最高だった

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posted by アキ at 2012/04/30 19:57
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※ワット・マハータット内、建物も仏像も破壊された跡

朝の7時よりアユタヤ行きのバス

バスと言ってもギュウギュウに敷き詰めて
10人入れるかどうかくらいのライトバンだ

ホテルとホテルを周り、予約客を集めていく
ほとんどが欧米の客のようだった

マクドナルドの前で停泊
また新たな乗客でも待つのかと思いきや

乗客の中の一人の欧米人が

マクドナルドで朝マックらしい

ポテトを揚げるのに時間がかかっているのかしらないが
随分と時間がかかっている


優雅な朝ですね  ってか


俺たちは友達か!



まったく悪びれることなく車に戻り
誰一人にも謝らずにポテトを貪っている


異文化の国で異文化を感じる
まあ旅の面白さでもある


やっと車はアユタヤへと向かい始めた


高速道路を快速というか爆速で飛ばす
自分が走る凶器というかミサイルになった気分になった

途中休憩を挟みつつ、90分程度で
アユタヤ遺跡群のワット・プー・カオトーンに到着した

※美しく高い仏塔、様式はビルマ式でこの仏塔自体は比較的新しいものだそうだ

俺以外は皆ツアー客なので
この車でずっと周る事になる
中心部まで行くまでは、しばし彼らと周らなければならない

ここは中心からは少し遠いので
結果的に都合が良かった


プー・カオトーンは形の美しい大きな仏塔で
定期的に白いペンキが塗られて美しく生まれ変わる

今回はやや表面も剥げてきた姿だが
それも古めかしくて良い雰囲気だ

仏塔の上層には四方から階段が延びている
そこそこの段数で、足腰の悪い年輩の方や
巨漢の方などには辛そうだった

仏塔横には小さいながらも、浸食の進んだかなりの古い仏塔が数塔ある
多くがクメール様式のようで、バンコク市内にあるものとは随分と趣が異なる
どうりでアンコール遺跡群で見たものに共通点を感じるはずだ

次に向かったのはワット・ロカヤスタ
ここは大きな涅槃像が有名な遺跡で
時期によっては涅槃像が袈裟を着るそうだ
残念ながらその時期では無かったのだが

※良く考えると涅槃象の前で格闘などとは罰当たり(俺もw)

ここは一世を風靡した格闘ゲーム
ストリートファイターⅡ四天王の一人サガットのステージのモチーフとなっている

コントローラー握りっぱなしの指先の痛みを我慢しながら
何度もサガットを昇龍拳で仕留めたものだ


自分が熱狂したゲームや映画などに影響を与えた地を訪れると、その場所自身が与えてくれる感動だけでなく
懐かしさや妙なプレミア感を感じる事ができる


涅槃像以外にも仏塔がいくつも建っていて
これらもかなりの古さを感じる事ができる
さすがに遺跡群だけはある

テンポ良く次へと行きたいのだが
ツアーなので足並みを揃える

集合時間になってもなかなか集まってこない面々
時間に追われすぎる生き方もどうかとは思うが…。


次に到着したのはワット・マハータット
この前で下ろしてもらう事になった
幸い寺院の前に店が立ち並び
いくつかの店でレンタルサイクルが用意されている

大通りで覚えやすいところで自転車を借りて
とりあえず目の前のワット・マハータットに

ここはアユタヤを代表する寺院
遺跡自体も見応えはあるのだが
落ちた大仏の首を菩提樹の根が包み込む印象的な光景で
これゆえに代表格になったと言っても良いだろう

※気に取り込まれる大仏の顔、写真撮影時は仏の顔より低い姿勢で撮るのがマナー

アユタヤのパンフレットの扉絵になるか
必ず大きく取り上げられているので見た人も多いだろう

今回、タイ旅行を決めたのも
実際この場所に来たかったからだ

大仏の顔は風化が進み、表情をはっきりとは読み取ることはできない
にわかに穏やかであったようにも見える顔だが
樹木の生命力にまさに取り込まれそうな仏様に
苦悶の表情を連想してしまう

仏顔を取り込む大樹の横には
本来あるべき顔と胴体の無い大仏が
どっしりと立派に鎮座していた

大仏の首ばかり見ていて
気付かないのか体に気を留めず帰る人もいる

それからここに限らずに
アユタヤ遺跡には首から上がない大仏が多い
ビルマ軍が侵攻の際に軍資金に当てようと
ちょんぎって売りさばいたらしい

※ワット・ラチャブラナ、かなり見ごたえのある場所らしく、入れずに残念

次にマハータットの隣に位置するワット・ラチャブラナ
入り口が違うのか、閉鎖中なのか
門は閉ざされていて
中に人が歩いている様子もない

外からでも目立つ背の高い仏塔を観察してやむなく次に大仏を目指すと
道中にワット・プララームを発見した

※ワット・プララームの仏塔、それにしてもクメール様式の仏塔を良く見かける

ラチャブラナ程ではないが立派な背の高い仏塔、ほとんど崩落した壁沿いに並んだ頭のない仏像
アユタヤでは珍しくない光景だが
全く人がいないので、時間に取り残されたような感覚を覚えた

※静寂に包まれて時に置き去りにされたような感覚を覚えた

アユタヤで一番大きな大仏があるワット・モンコン・ボビットへ向かった

地元民にとっては今でも信仰の場であり
観光客の外国人
タイの小学生の修学旅行と
かなりの人でごった返していた

※スリムで目立ちたがりな大仏

大仏は金色で、確かに大きい
おなか周りが見事に引き締まっていて
比較的ふくよかというか恰幅の良い日本のものとは随分異なる

手を合わせて世界平和をお祈りし
隣にあるワットプラシーサンペットへ向かった

※写真には入りきらないが、このように大きな仏塔が3塔並んでいるのは必見

ここには比較的大きい仏塔が3塔並んで建立されている
石畳の道が遺跡内をぐるりと巡っているが
大樹の根っこが道を盛り上げ、時に道を割り、突き抜けている

生い茂る木々にはリスが生息し
様々な鳥達の鳴き声があちらこちらから聞こえてくる

まさに自然に還りつつあるような場所
自分を含めた訪問者が唯一の不自然
そういった異質な雰囲気を感じられるのが
遺跡めぐりの醍醐味だ

※かつての道には立派な木が

寺院を出たところで
感嘆のため息を漏らしながらの観光で
暫く忘れていた空腹を思い出し
目の前の露店で食事を取ることにした…。


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posted by アキ at 2012/04/17 20:58
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【観光地】
仏教寺院、道教寺院などの歴史遺産に加え
世界五大都市に数えられる大都市だけあって
高層ビル群も圧巻
夜景も美しく一見の価値あり
大小様々なショップや露店が立ち並び、
買い物好きにも応える魅惑の都市

中心地を離れれば、
香港映画で見るような
昔ながらの下町の力強い雰囲気も未だに健在


【治安】
良好と思われる、夜でも人の往来が多い
しかし一本筋を違えただけで全く人通りがなくなる場合もあるので注意


【交通】
空港からは高速鉄道(エアポート・エクスプレス)で中心街まで20分程度で結ぶ
市内は地下鉄が整備されているので、観光の機軸にすると良い
バス網、路面電車などもあるが、ひどい交通渋滞に巻き込まれる可能性がある
タクシーも日本の相場よりはかなり割安感がある

八達通(オクトパスカード)というカードを購入すると
高速鉄道、地下鉄、路面電車、バス、フェリーまでもが使える
バスなどお釣りのでないものもあるので
便利に観光するために是非購入したい


【宿】
安宿から高級ホテルまで幅広いバリエーションがある


【両替】
市内にいくつかあるので困らないが
レートはけっこう違うのでよく確認したい


【物価】
日本よりは安めだがその差は縮まりつつある
食事に関してはグレードがあるものの、物価にくらべると安い


【食事】
日本で食べる中華料理よりも香草を多く使うようだが
味は日本人にも食べやすく美味


【その他】
空港までの高速鉄道は、香港駅と九龍駅ではその場でチェックインする事ができ
荷物も機内まで運んでくれる

高速フェリーで90分かかるが、マカオまで足を運ぶのも面白い
パスポートを忘れずに


【個人的オススメ度】
尖沙咀プロムナード  
アバディーン       
旺角                    
金魚街                      
女人街                      
中環             
深水歩                      
油麻地                      
香港公園                   
黄大仙廟                   


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posted by アキ at 2012/04/09 22:36
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※夜の和歌山城、ライトアップが美しい、城主でさえ見られなかった光景

飛瀧神社を後にし…。

と、その前に
そろそろお腹も空いたので、駐車場横の店で食事を取ることに

親子で切り盛りしている店のようで
娘の方はかなりやる気のない感じで驚きましたが

名産の梅を麺にまで練りこんだ梅うどん
梅の酸味が程よくて、スープを飲むたびに
味が馴染んでいくような、変化していくような
温かい味で、美味かったです。


腹も膨れたところで那智本宮大社
国道沿いをずっと延々と進む

かなりの箇所で土砂崩れによる
片側一車線交互通行になっていて
台風被害の爪跡の甚大さを痛感した



ついに熊野本宮大社に到着

入って最初に目に飛び込んだのは
黒塗りのポスト
上に愛らしい神使の八咫烏がちょこんと乗っている

八咫ポスト、奥に見えるのは社務所

どうやら神話に描かれた八咫烏の役目が
縁起が良いとのことで
サッカー日本代表のトレードマークにもなっているようだ

社務所にはユニホームがたくさん飾ってあった

※立派な門だが、ちょっとうるさすぎやしないかい?

ついに本殿へ
門をくぐると本殿が現れた

特徴は美しい茅葺き屋根と、それに合う配色の渋い外観
朱色の神社ではないその異彩は流石のもので
大自然を背景に自然信仰で脚光を浴びてきた
熊野三山の名に恥じることの無い場所でした

写真撮影不可、異彩を放つ美しい神社でした

その分、カラフルなユニホームはやっぱりちょっと浮いていましたが…。


本宮大社を後にして
和歌山城を目指す事に
既に夕刻なので、夕日の城か
夜景の城を見ようという寸法だ

道中に、本来熊野本宮大社があった場所に
主を待って立ち尽くすかのように
大きな鳥居が構えていた


和歌山市内までは随分とあり
下道で行くと、驚くような山間部を通らなければならない

しかし道中には、丘陵地を耕して作られた蜜柑畑が広がっている
スペインのオリーブ畑を思い起こさせる光景

等間隔で植えられた蜜柑の木
収穫の合理性を追求した不自然な姿ではあるが
整然と並べられた木々は美しく映る

写真に収めたい光景だったが、随分と遠い
もう少し近づいてから撮影しよう



近づいてみると…。




けっこう雑に見えて
出来損ないのドレッドヘアみたいw



よく見えないから良く見える
という事もあるものだな



市内に入ると途端に渋滞にはまってしまい
城に着く頃にはライトアップされていた

しかしさすがは徳川御三家の勢力圏内
立派な城である
本日は桜祭りという事で
夜通し城内が花見客で賑わうようだ

※池に映りこんで綺麗ですな

なんとか宿を見つけて
まずは腹ごしらえという事で

遊食市場いろは劇場 という居酒屋へ
出てくる料理全て満足
店内は狭いものの、オススメできるレベルの居酒屋だった
熱燗もすすむ

※肉厚なカツオに荒塩も利いていて、おろしワサビとの相性抜群

※歯ごたえも良くて甘くて旨みのある身、部位による食感の違いも味わえて良い

念願のタカアシガニも食す事ができた
焼きで頂いたのだが
香ばしくて、身がかなり甘め
身が口で簡単に解ける舌触り
ズワイやタラバほどの旨みは無いものの
肉厚で美味でした


食後は夜桜夜城
桜も満開で、露店も多く賑わっていて
最高の夜でした

※夜桜は美しいが、周りの人はだんごに夢中

翌日は入城して
和歌山ラーメンを食べて帰っただけですが
こんなにも見所が多い場所だとは思っても見ませんでした


旅は自分の見識の浅はかさ、矮小さ
謙虚さを教えてくれますね。


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posted by アキ at 2012/04/08 23:25
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※深緑色が美しかった北山川、写真中央のように、いたるところで崩落の跡が

遅い時間に眠りについたにも関わらず
優しい日差しによって
久々に気持ちが良い目覚め


昨晩は雨がぱらついていたのだが
見上げた空はとても澄んだ青色で
強風で空高く舞い上がった大量の桜の花びらが
ひらひらとまるで雪のようで美しかった

あんなにも高くに舞い上がるものだから
一瞬なんだかわからないくらいだった


とりあえず行き止まりで通れないのは解っていたが
昨日の迷い途中に小さな滝を見つけていたので
そこに向かう

本当に小さな滝だが
水量があまりないが、そこそこの高さから
落ちた水はあまり散ることなくまっすぐと綺麗に落ちている
名前を雷の滝と呼ぶそうだが、なんとも頷ける名前だ

※雷の滝、そこそこの高さから一本筋に細く勢いのある水が流れ落ちる

その横には湖にも見えるような流れの緩やかな川があって
濃い緑に輝いていて美しかった


カーナビやGoogleMapsが示す道は
すでに通行止めを確認した道ばかりだった
こんな時は地元に住む人に尋ねるのが一番

農作業をしていたお年寄りに聞いて見たら
大変親切に教えてくれた

なんでも小さな車しか通れないような橋を通り
川の対岸へ渡ることで道が繋がるようだ

どおりでカーナビやMapsでは示さないわけだ

※小さな車でなければ、かなり遠回りしなければならなかったようだ




橋を渡り道に入ると
カーナビも反応して、昨日までの袋小路をあっけなく脱出した


暫く進むと丸山千枚田という看板を発見
丘陵地帯特有の広大な美しい棚田を見ることが出来た

※田に稲で埋め尽くされたり、穂をつけたりしたらまた綺麗だろう

昨日のうちに熊野に到着できなかった事で
思いもかけない見所に来られて良かった


やはりところどころに台風の爪痕が
大規模にひしゃげたガードレール
崩れた山肌を散見する

と、熊野古道の看板を発見
こちらは熊野参詣道 伊勢路 風伝峠道

※古道のいくつかは現在の国道と重なり舗装されているようだ、ここは当時の姿に近いのか

最も自分のイメージに近い、細くくねった坂道で
苔むした石畳という小さな小道も歩くことができた


そこからは順調に進むことができて
最初に描いたルートとは異なるものの
熊野速玉大社に到着した

※熊野速玉大社、熊野三山の一つ、宝物殿には国宝もあるようだ

味のある狛犬が出迎え
一風変わった手水屋
大きなしめ縄
美しい朱色の神社だった

境内には武蔵坊弁慶の彫木もあって
ついこの間に鞍馬山を訪れたばかりで
またもやの再会だった

実在した人物かどうか定かでは無いらしいが
どうやら紀伊国が彼の出身という説が濃厚なようだ


道を暫く進むと
浮島の森という看板を見つけた
調べると日本一の大きさを誇る浮島なのだそうだ
迷わず立ち寄る

※浮島の森、石像は浮島の森に由来する大蛇の伝説をモチーフにしている、大蛇掴んじゃってるけど…。

入場料は100円
元気なおばあちゃんが出迎えてくれた…。




話に捕まった…。





初めて会った人と、どのような話をするか
間が持たずに困ることがあるが


彼女はおそらくその経験は無いだろう

話は延々と続き、終わりが見えない
とある話から、とある話に数珠繋ぎに繋がったり
時には突拍子も無く身の上話になったりと

楽しい会話ではあるが
あまりここで時間を割きたくない
話をする為に熊野まで来たのではないw


唐突に、この島の見所は?と質問し
それはどこですか?
こう行けばいいですか?右ですか?

と相手の誘導を誘導する作戦が功を奏して
なんとか浮き島に降り立つことができた


確かにそこそこの広さで
そこそこ背の高い杉の木もある

※浮島内、これが浮いているとは信じがたい

浮き島内には橋のような道が作られている
地面を見てみると、確かに湿っぽくぬかるんでいるようだ
非常に多くの植物が見られるようで
その生態系は解明されていないそうだ


なかなか良い場所だが
恐る恐る出口に近寄る
見つかればまた捕まるという確信がある



いない…。



チャ…チャンスだっ!



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posted by アキ at 2012/04/07 20:08
コメント(0)  トラックバック(0)
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プロフィール
ニックネーム:アキ
誕生日:3月12日
性別:男
自己紹介:
英会話教室に10ヶ月通った後いきなりの飛行機での世界一周、その後たった1週間後にピースボート71回に乗船という、1年以内で違う方法で世界二周するという貴重な経験を。
旅は徐々にバックパッカー風になるも、片手にはモバイルを欠かさない。

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