快晴の青空に美しい海
今回の旅で始めてのリゾート地となるバリ島
ジャワ島から
わずかな距離を海が隔てただけで
更に独自の文化を築き上げた小さな島だ
バス停に到着すると
小さなライトバンの乗り合いタクシー運転手数人が声を掛けてきた
サヌールまで行きたいと告げると
皆決まった価格を口にして
値下げ交渉に応じる者はいない
何人かにあたっても同じ
目の前の二人の男も
口々に同じ価格を言い合って
客の獲得に必死だが
全く競争になっていないことに本人達は気付かないのだろうか
そうこうしていると一人の男が口火を切った
「じゃあまけて40000ルピアだ!」
10000ルピア値引きに応じたようだ
インドネシアの物価からすれば高いが
ここはバリだから仕方が無いのだろう
ところがもう一方の男はそれに激高し
罵り合いが始まってしまった
現地語で内容は聞き取れないが
おそらく価格の決めごとがあって
それを無視したことを非難しているのだろう
ともかく安い値段を提示した男について行き
無事サヌールまで着いた
※青い空に生える土色、バリの色といえばこの色という印象に至った
次に宿を探さなければならない
その前に旅の軍資金を確保しようと
いくつかの両替商が立ち並ぶ界隈に出向いた
その中でも最もレートの良い店を発見した
空港よりもかなりレートが良い
お土産屋兼両替商の男に
とりあえず1万円を差し出した
50000ルピー札を指ではじきながらカウントして
手馴れた様子で重ねていく
目線を誘導するかのような大袈裟な動きに
何か不自然なものを感じて
男が誘導したそうな視線を裏切って手元を注視していた
非常に素早く2、3枚程の紙幣を
机の下に取り下げたのが見えた
男は数を数え終えて札束を渡してきて
はい終わりですよといった顔をしている
男の不正を突きつけてやろうと思い
俺はすかさず男の目の前で札束を数え始めた
数枚数え終えたところで男は俺の手から札束をさらりと奪い取り
両替手数料が必要だと言い始めた
手数料を考えると空港のレートよりも悪くなってしまう
はなから旅行客を騙そうと考えているのだろう
それなら結構と言い放つと
男は一万円札の返金にすんなり応じた
無用な争いは好まないという事だろうが
こちらも騙されるわけにはいかない
目の前できちんと偽札で無い事を確認して店を立ち去った
現地通貨は手に入らなかったが
何か無料で手品でも見れた感覚になって楽しかった
ちなみにその近くにきちんとした両替商があって
良いレートで換金できたのでよかった
その近くに親切そうで若い宿主が切り盛りしている小さなホテルがあって
一泊1000円程度だったので即決し
2日間部屋を取った
南北に細長いエリアのサヌールは移動が簡単だ
ベモ(小型乗合バス)に乗って南のビーチを目指した
海岸沿いにはアクティビティが密集しているが
少し離れたそこが評判が良いようだからだ
到着すると日本語が上手なインドネシア人と
ここでレジャー関連の仕事をしているらしい
いかにも海に魅了されて
すっかりとりつかれてしまったと思われる日本人女性がいた
その女性の薦めもあって
明日の朝に2本ダイビングの予約
なんでも水中視界40m級らしい
どうやら彼女はここでインストラクターをしたり
客としてもよく利用しているようで
顔が利くこともあってずいぶんと割引の交渉をしてくれた
※ビーチ沿い、レストラン、マッサージ店などがたくさんある
帰りはベモを利用せずに美しい海辺の道をとぼとぼと歩いた
海から吹く風がとても心地が良い
ここまで安らぐ景色もそうはない
さすがは世界一級のリゾート地だ
その清清しさもあるだろうが
十分な温度にも関わらず海に入っている者は少なく
ビーチでくつろいでいる人の姿が目立つ
ホテル近くの評判の高いレストラン、カユマニスへ
予約はしていなかったが、回転直前だったからなのか
すんなり入ることが出来た
日本円にして3000円弱で注文した料理は
どれも一流の味わい
今回の旅も食事には恵まれていたとは思うが
これには脱帽だった
※これだけ美味しいともはやインドネシア料理にこだわる事を忘れていた
確かにこれだけ出せばこちらの物価なら高級料理だろう
素晴らしい景色と最高の食事に満たされて
旅中に旅の疲れを癒す事が出来た
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