徹夜踊りで有名な郡上八幡に
踊らない時に行ってきた
朝8時すぎ快晴
郡上八幡城へ向かう小道を車で走る
細くくねった道、生い茂る木々からこぼれる木漏れ日、石垣にこびり付くように苔が生えている光景は熊野古道を思わせた
300円を払い入城
大きな城ではないが小高い山の上にある城で
長い通路沿いの壁に無数の鉄砲穴が続いていた
恒例の自分が城を攻める立場視点で考えてみると
この穴から鉄砲や矢尻がこちらに向くかもしれない中でこの長い通路を駆けると思うと生きた心地はしなかった
この城は土足であがることが出来る
入ると同時に床や天井から踏みしめる人の足音がギシギシとかなり五月蝿く耳に響いた
内部の展示パネルに城主の山内一豊について書かれていて
かなり歴史の勉強になった
城を後にして山を下ると
どうみてもホテルの敷地内に赤髭明神という小さな祠があった
城の石垣の修復中に赤髭作兵衛という男が
重さ350kgあまりの巨石を一人で運び
それを見た普請奉行に褒められると感激のあまりその場で卒倒して絶命したという伝説の男を奉っているのだそうだ
※赤髭明神、彼の純情と功績に参拝する人が大勢いるらしい、彼を称えた祭りまである
巨石を運ぶ人間離れした強靱な肉体と
褒められて逝ってしまう純真なハートの持ち主というあまりしっくりこない話だが
美談とすることで忠義心を煽る為の逸話として作られたのかもしれない
次に山の麓に車を停めて周辺をぶらりした
神社や寺などがいくつも密集している地帯へ来たが
あまり訪れる者も少ないのかもしれない
ほこりをかぶり蜘蛛の巣が張られ
供え物や蝋燭の火やお香などといったものがあまり見あたらない
小さな神社の扉が南京錠で閉ざされているのを見ると神も外出中なのかと思ってしまう
小高い景色や密集具合からは熊野の那智を思い起こさせるのに賑わいは全く異なるこの差はなんなのだろう
次に街を散策するために
郡上八幡旧庁舎記念館の横に車を停める
記念館で自転車が貸し出されていたので借りる事に
古い町並みをゆったりと鑑賞しながら進む
道の両脇に清らかな水が流れる郡上ならではの光景だ
屋根がやや大きめで建物の2階の梁が屋根に向かい斜めにせり出しているのが特徴的だ
しばらく進み川を渡り
寺を2つほど見て宗祗水という湧水の場所へ
透き通った冷たい水が沸いていて涼しげなこの場所は郡上八幡のシンボルだそうだ
その横脇を流れる川では多くの人が遊んでいた
付近はある程度古い町並みを残しながらも食事どころやおみやげ屋で賑わっていたので昼食を取ることにした
入ったのは老舗の蕎麦屋
清らかな水の影響か打たれた蕎麦はかなりの食べ応えだが
いかんせんつゆの塩気が薄い
炎天下で動き回って汗を流しているから余計に感じるのかもしれないが…。
その後も寺や神社を数カ所回る
必見と言うべき神社仏閣があるわけではないが
この狭い地域にこれほど密集しているのも珍しいと思う
※高さ12mの橋より、地元の子供が勇気を試す場所、彼は10分以上躊躇していたw
自転車を返却
1時間30分で450円、安いとは言えない
食品サンプル工場へ…。と思ったが
どうでも良くなって郡上八幡を後にし
うだつの上がる街 美濃市 を目指した
156号を走っていると
茅葺き屋根の珍しい外観をまとった大きな神社を見つけたので寄ってみることに
※洲原神社、非常に立派な1300年の歴史を持つ神社、隠れた名所だと思う
神社の横には長良川が流れ
いくつもの巨木に囲まれたかなり立派な神社だった
茅葺き屋根は熊野本宮を思い起こさせる
またしても熊野
枯れた茅葺き屋根から青々とした新緑が生えている
つまり手入れが行き届いていないのだろうが
それすら生命の息吹を感じて神聖に映り
雰囲気作りに一役買っていた
思わぬ美しい神社に出会えて
気分良くうだつの町並みへ再出発した
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