※遺跡のスケールだけでなく、時折施された保存状態の良い見事な彫刻も見ごたえあり
ボランティアだと強調する彼らの案内付きで
第一回廊へ
ヒンドゥー教の神話物語なのだろうか、細かな装飾が壁一面に施されていて見ごたえ十分
ボランティアの彼らが言葉少なに説明してくれるのだけれども、言葉は不要の迫力で少しありがた迷惑…。
※解説本などを見ながら見るともっと良いのかもしれないが、どんな物語か想像するのも楽しかった
阿修羅や閻魔大王のような神仏が描かれていて、少なからずある文化の共通点が面白い
彼らの案内だが…。
明らかに人気の無い方へ無い方へと誘導している
あちらに行きたいと言っても
「あちらには何もありません」
と言い張りしつこく手招きするのだ
相手が暴挙に及ぶ可能性もあるので、遺跡を楽しみつつもどのようにかわすか、振りほどくか
距離感は、などと他ごとすら考えねばならない
うますぎる話はもう此れっきりにすべきだな
勉強だと思って受け入れたのだが既に後悔に変わっていた。
第二回廊に上がろうとした時だった
青年二人がこう切り出してきた
「案内したので一人10ドルずつ下さい」
内心、やっぱりかと思った
しかし心構えはすでに出来ていたので
「ボランティアなのだから払う必要はないでしょう?それに何度も無料か確認したでしょう?」
きっちりと断った
男たちは進路を塞ぎ、回廊で見た阿修羅のような形相で威嚇をしはじめた
それでも折れない姿勢に男たちは食い下がり
「僕たちは学生です、どうか援助して下さい」
泣き落としに戦略を変えてきた
いったいどうして平日の真っ昼間に大学生がここにいるのか
嘘にしか聞こえないが
日本の常識で考えることはできない
本当のことを言っている可能性もある
だがそうならそうと始めから言うべきだ
「案内してくれた事には感謝します。でもこちらも騙されたようなものなので、1ドルだけ払います。」
彼らは受け取らず
「1ドルじゃあ分けられません、5ドルずつでいいです」
なお食い下がる彼ら
らちがあかないのでその場の床に1ドル札を置いて
彼らをよけて歩き出した
「分けられません!」
まだ言う彼らに
「それで安いお菓子でも買って、お釣りを分ければいいよ」
そう言って強引に立ち去った
結局は持つもの持たざるものの悲しい現実で、こうやって冷たくあしらうのも心が痛むが
騙し脅し弱いものから奪おうとする彼らの姿勢にすら同情してお金を置いていくほどお人好しにもなれない
こんなにも素晴らしい遺跡の中ですら
この国の抱える問題を前にいろいろと考えさせられるものだ
気を取り直して第二回廊に足を運ぶ
こちらは天国を表現しているのか
回廊に施された装飾は平和的で美しい
屋根のない屋上に差し掛かると
遠くからはこの遺跡の美しいシンメトリを象徴する仏塔が何本か天に延びて
見下ろせばまっすぐと延びた参道を
多くの人が遺跡に向かって歩いてくる様子が目に映る
何者でもない自分だが
この光景を見下ろすと王にでもなったかのような
そんな特別な光景だった
※柱にぎっしりと何かが掘り込まれている、宗教の力は絶大だな
その後プノン・バケン山に登りそこにある遺跡も訪れた
山の遺跡から眺める光景
限りなく続く平地の森林、ほんとうに高低さが少ない
その上ここまで木が生い茂っていたのだから
アンコールワットが森の奥に長らく眠っていたのも頷ける
また新たな、美しく重要な遺跡が発見される可能性も感じる
※山の遺跡からの眺め、写真ではわかりずらいが広大な平野ジャングルが広がっている
だだっ広い遺跡内を歩き回りやや疲れたのもあったので
まだ日は落ちきっていないがホテルに帰ることに
途中でドリアンを売る少女に出会った
果物の王様ドリアンに興味があったので、少し切り分けて頂く事に
※果物の王様を裁く少女、硬い皮を起用に刃物でトリミングしていく かなり力が要る様だ
臭っせーーーーーーー
味は悪くは無いかもしれない…。
ただ食感があまり良くないし、思ったより水分が少ない
もったいないのでほとんど食べたけれども
あと少しのところで完食とはならず
ホテルの冷蔵庫にしまい明日の朝食とする事にした。
今日も
訳のわからない現地のテレビを見ながら眠りについた
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