昨日の夜も
訳のわからない現地のテレビを見ながら眠りについた
今日はアンコールワットでサンライズを拝もうと日が昇る前の起床
昨日の運転手とは話はついている
ともかくお腹も空いていたので
昨日購入したドリアンでも食べようと冷蔵庫を開いた
ギギィィィィー
臭っせーーーーーーー
そのまま静かに扉を閉じた
もちろんホテルの朝食のサービス時間外だ
腹は空いているがサンライズにはかえられない
ホテルの外で男を見回すが
5分、10分と待つが男は現れない
日が昇る程ではないが空が白み始める
同時に焦りも高まる
すぐさまホテル前のトライク乗りに交渉し
1ドルでアンコールワットまで急行した
舗装も行き届いていない悪路はでこぼこで
いたる所に深い水たまりが出来ている
バシャバシャと水を弾きながら
時折車体も大きく弾ませながら進む
運転もかなり荒い
なるほどこれが…。体験できたのは良かった
日が昇る前に到着はできた
寺院内は既にたくさんの観光客でひしめき合っていた
ただ生憎しとしとと雨が降っていて
綺麗なサンライズを見られる予感もしない
それでも徐々に浮かび上がってくるアンコールワットのシルエットは美しい
やはり陽はおそらく登ったものの
分厚い雲に阻まれて姿は見えず
あたりはどんよりと、且つすっかり明るい
それでも諦めらきれない多くの人が
空を見つめて立ち尽くしていた
彼らを後目に立ち去りホテルにもどると
ガイドが見事な寝癖を付けて
目を漫画のようにコスりながら車から現れた
少々罰も悪そうだw
寝起きののび太かお前は!
少しだけホテルで休み気を取り直して観光
今日はやや郊外の遺跡を訪ねる予定だ
カンボジアの田園風景を進む
水牛が田畑を耕す昔ながらの稲作風景
とても広々と平らな大地が広がっている事には驚かされる
遺跡に着くまでの間、昨日とは違い運転手と話す機会があった
なぜか政治色の強い話になった
彼らには言論の自由はない、政府を批判しようものなら投獄や処罰のおそれすらあるのだそうだ
そして彼は、お前は日本という素晴らしい国から来た
どうしたらそのような国になれるのか意見を欲しいと
非常に暑く熱弁するのだ
できすぎ君かお前は!
と突っ込みたい所だが
改めて彼の憂国の想いと
日本の素晴らしさを同時に感じることができた
それでもやはりそれぞれの国が抱える問題は異なる
「日本は良い国だけどいい部分だけではないよ」
そう答えるしかない
彼は
「それでもお前たちは国を変えられる力がある!発言ができる!」
彼の熱弁は止まらず、何も答えることができない己の無力感を感じた
熱意のある男もいるものだ
あまり日本では見かけない、むしろこのように国を憂いて熱く語れば
ひややかな目線で見られるのが一般的だろう
抑圧された環境下にいる人間のほうが
革命意識のようなものが芽生えるのだろうか
随分と走ったところで目的地のバンテアイ・スレイ遺跡に到着することができた。
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