旅のススメ
海外はおろか国内旅行すらおぼつかなかった管理人が
地球一周の船旅を通し徐々に旅なれていく様子と旅からの学びを詰め込んだ冒険の書
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[PB71] エジプト2日目

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エジプト2日目(ついにピラミッド)
ポートサイドからギザに向けタクシーの車中である。
俺はタクシーの助手席に座っていた、バックミラーを通して後部の弟、MJ、ハーフの寝顔が見える。

現在地はハイウェイで、両側はサハラ砂漠とのこと、運転手は突然俺にこう言い出した。

「高速道路を使っているので、一人5ドルずつ払ってくれ」

なるほどもう乗ってしまっているからというパターンだw
こういうのには良くも悪くも慣れてしまっている俺は

必要ならば、最初の段階で言わなければならなかったので、私たちは払わない!

とはっきり言った。
すると残念そうな表情を浮かべながらも、あっさり理解した。

どうやら無用な争いは好まないが、すぐ払うかも知れないので一応言ってみるということのようだ。


とはいえ何が起こるかはわからない。GPSの画面を睨みながら、ギザの到着を待った。

途中ナイル川を越え、深夜にギザに到着した。


到着すると男は、

片道の一人40ドルを払ってくれ!」

と言ってきた。


交渉時にきちんとメモを残しておいたので、それを見せながら

「往復40ドルだし、ポートサイドに戻るまで1ドルも払わない!」

と強く主張した。

彼は簡単に頷き、ならばせめて半額だけでも欲しいと言い出した
客側が逃げてしまうこともあるだろうから気持ちは解らなくもないが

払ってしまうと後で
受け取っていない とか、 帰りは料金は別だ
とか、こちらが時間内に帰らないといけないという不利な立場を利用しかねない。


しばらく話したが観念したのか、
私たちを知り合いの香水屋に連れて行った。

ただで素泊まりして良いというのだ、中にはいると一人の男がいた。

※香水がびっしりと棚に陳列されている

英語も堪能でかつはっきりとした口調、物腰は柔らかくも密かに鋭い眼差しでよく見ている。

いかにも頭が良さそうである、こういったタイプほど気を付けなければなるまいと思った。


店内の壁には何段も棚があり、色鮮やかな香水が入った小さな小瓶が所狭しと置かれていた。

後で壊しただの盗んだなどといい加減なことを言われてはたまらない、店内を隅々まで撮影しておいた。

その後、ちょっと外でもぶらつこうという事で繰り出す。
そとはわずかな街灯のみで薄暗く、いかにも治安が悪そうだ、馬に乗った若者達と時折すれ違う。


店でもないかと明かりに近づくと2人の人影、船の仲間のたかじん達との遭遇w
一人10ドルでホテルに泊まってるとのこと。

しばしツアーを取らない同士でもある勇者達との再会を楽しみ、ケンタッキーに向かう。
ハーフとMJは何か食べていたが、俺たちはケチったw


香水屋に戻り、決してお世辞にも快適とは言えないソファーで横になりながら、寒さと容赦ない蚊の攻撃に耐え眠る。


翌朝、朝日とピラミッドのコラボレーションを見たかったのだが、案の定寝坊してしまった。

※出勤前のラクダ達、糞尿の臭いがすさまじい

おなかも空いたので、外に出て街を探索する。
数え切れないほどの括り付けられたラクダを見る、通りは馬やラクダの糞で汚れ返っている。


ずいぶんと長い距離を歩いたが、長い一本通り全てがそんな光景だった。
ピラミッドの開園時間までまだあるので、本格的に食事どころを探す、早い時間のためか空いている店がないので、喫茶店のような店に入る。食べたもの…。


ナンの中に豆カレーが入ったようなものだったが、水気もなく、豆の臭みと殻の心地悪い歯触り、やたらと薄い味と
普段食べ物をとても大切にするはずの俺が苦戦
MJに食べて貰った、旅全部を通してもっとも不味い食事となった。


8:00
いよいよピラミッドの開園、ハーフだけは学生証を何とか見せて学割をゲットした。別途カメラの持ち込み料もかかる

満を持しての入場、広い、広大という言葉がふさわしい

※かすむほど先にあるのに大きなピラミッド、左からメンカウラー王、カフラー王、クフ王(見えないw)

遠目にも3つの巨大なピラミッドは、やはり圧巻である。

遠いほどに美しく映る3角の建造物の前に、スフィンクスがこじんまりと鎮座していた。
いや、その細工は細かく、ピラミッドとは対照的な曲線美を持ち、言うまでもなく大きいのだが…。

※スフィンクス、圧巻なのだが、比べるものが大きすぎる

遠近方ですらピラミッドに劣る小ささに、それ故の皆の感想なのだろう、皆まで言わぬがw、しかし俺は大変楽しんだ。

※カフラー王のピラミッド、上の段差は積まれた石の隙間を埋める砂が現存しているからで、わずかに残る本来の姿だという

まさに時代を超えて古代と触れ合うことができる空間、遺跡を見るたびにそれは感じたが、やはり風化したり自然に駆逐されたりとタイムスリップとまでは行かないが
この砂漠という風土も手伝ったのか、どっしりと構えるピラミッドは、おそらくそれ程姿は変えていないのだろう、時を旅するようなそんな感覚に浸ることができた。
遠くに見える都会を除いて…。


ロマン溢れるこの土地を、観光客が疎らなうちにしっかり楽しんだ。
とあるピラミッドの前のこと
いかにもエジプシャンといったいった風貌でラクダを引き連れた男が近づいてきた。

「只でラクダに乗せてあげる、写真も撮ってあげる」

何度も念を押して確認しても、だと言い張るので、裏があると思いながらも乗ることにした。

ラクダの背中は想像以上に高く、自分の背丈も加わるので、高所恐怖症の俺には恐いほどの体験だった。


写真を取り終え降りると案の定10ドル払えと請求
だまそうとした相手が悪かった、軽く突っぱねて無視した。


しつこく後をつけてくるが無視を繰り返す、警察もいるが逆にあてならない。警察も同時に避けた。


またたかじんとも再会し、人間ピラミッドをやって
ピースボートのツアーの面々がぽつぽつ到着しはじめたのを余所に
後にする事にした。


香水屋の前でタクシー運転手と合流して、商売にならなかった香水屋も観念したのか、ピラミッドの歴史について詳しく説明してくれたし
貴重な体験だった。


同じく広大な砂漠を抜けてポートサイドへと足早に返った。
お決まりのタクシーの運転手によるチップのおねだりタイムw
一人10ドルのチップ要求。。

俺は何度も騙そうとしたことを指摘して断った。

ハーフは金がないことを説明し、1ドル払った。


が、タクシーを降りてから暫くして迂闊にもハーフは財布を開いてしまい、
それを先ほどの運転手に見られたため、むりやり現地通貨で10ドルほどの価値のある紙幣をむしり取られそうになり、それによりお金が破れてしまった
何件か店を巡り使うことが出来て良かったが、痛い思い出になったに違いないw

まだ時間もあるので、お土産屋を周り。

MJもハーフもシーシャを買い、俺たちはマルボロ1カートンを10ドルで購入したのみだった。

※とてもイケメンの店員だった

船の乗る前にクレープのようなジャンクフードを食す、値段は驚くほど安いのにとろける舌触りでかなりの美味しさだった、やたらと説明も無く長く待たされた甲斐があったというものだw

エキサイティングな旅は終わった。 



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posted by アキ at 2010/11/20 08:41

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プロフィール
ニックネーム:アキ
誕生日:3月12日
性別:男
自己紹介:
英会話教室に10ヶ月通った後いきなりの飛行機での世界一周、その後たった1週間後にピースボート71回に乗船という、1年以内で違う方法で世界二周するという貴重な経験を。
旅は徐々にバックパッカー風になるも、片手にはモバイルを欠かさない。

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