旅のススメ
海外はおろか国内旅行すらおぼつかなかった管理人が
地球一周の船旅を通し徐々に旅なれていく様子と旅からの学びを詰め込んだ冒険の書
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※バンテアイ・スレイ遺跡、装飾が美しい


このあたりは大地が赤土で、遺跡もそれで造られているのか
他の遺跡とは少し異なる風合いを持っている

遺跡の特徴、装飾の細かさと色合いは必見だ

それだけではなく、彫刻のきめ細やかさ美しさや保存状態の良さが際立つ遺跡だ
また東洋のモナリザと称される女神デヴァターの像で有名だ


入口、既に述べた特徴をビシビシ感じる造りだ
カンボジアは素晴らしい遺跡群が点在しているが
そのうちに凄さに慣れてしまう
ところがこの遺跡はそれらから少し異彩を放っているので
再び感嘆の渦に巻き込んでくれた


小さな遺跡だが興味深くゆっくりと回った
残念ながら東洋のモナリザと称される女神デヴァターの像は
立ち入り禁止に阻まれて、遠くにその姿が確認できる程度

それでも美しいラインを見ることはできる
ここの遺跡の繊細さが伺える

※クメール様式の仏塔

それにしてもこの遺跡は小さな門がところどころに
一つくぐるとまた一つ右へと左へと
趣はまったく違うのだが、何故か懐かしの風雲たけし城の迷路を思い出した。


妙な感想で締めくくりには失敗したが
かなりオススメの遺跡なので、カンボジア旅行を計画している方は是非訪れてもらいたい


そのあとはクバール・スピアン
自然を満喫しながらちょっとしたトレッキングもできるし
川の岩には宗教的な彫刻が施されていて、かつて特別な場所であったことが伺える

※おもったよりも見ごたえがある、なぜこのような場所に彫刻したのだろうか



小さな滝もあって
運転手は上半身裸になると「シャワーだー」といって水を浴びだした
滝に打たれながら仏のポーズを決める彼に笑みを送ったが

※運転手ははしゃぎまくりだった  おめでとう

本当は彼が少々汗臭かったので、これで匂いも和らぐと喜んでいたのだった


山からはアンコールワットを見ることもできる
遺跡ばかりでお腹いっぱいになった人にはなかなか良い場所だろう


次に向かったのはタ・プローム遺跡
正に形あるもの全て壊れる、圧倒的な木々の生命力に蹂躙されており
ところによってはブロックが崩れ横たえられただけで、建物の原型を全くとどめていない部分すらある

※タ・プローム遺跡 屋根を突き抜ける木

壁を崩壊させた木々のたくましい根っこは、むしろ今では完全な崩落を寸でのところでつなぎ止める
支え木となっている節さえある

この寺院では、とんでもないものを造り上げてしまう人間の凄さと
それを凌駕する人知を超えた自然の力の両方を感じることが出来る


※崩壊の進む遺跡、木は取り除かれる予定だが一緒に建物も倒壊しそうだ


ここで少々疲れたのでホテルで休むことにする
運転手にそう告げると

「カンボジアの女はどうだ?」

と聞いてきた
カンボジアの現状はわかっているが
つい先程まで自らの国を憂い助言を求めてきた
志高い青年の口(前回日記参照)からそれが出たことに驚いた

断ると、彼の予想に反したようで

「この国に来た男はみんなやっている事だ、お前は変だ」


そんな風にさえ言うのだ


日本とは事情が異なりすぎる
彼女たちはいい暮らしをするために体を売っているのではなく
その日や次の日の生活のために体を売っている


こういう国に来て金にモノを云わせて児童買春をする男を
心の底から軽蔑するが
倫理を唱えて高尚に構えてみても
少女たちは食えない、その軽蔑する男どもによって支えられた生活はあるかもしれないが
事実、自分は糞の役にも立っていないのだ

百も承知だったが、綺麗事だけでは語れない世の中というものを実感していた
それだけ根が深い問題だ



いつまでも止まないしつこい運転手の勧誘を断り
ホテルでしばらく休んでから
運転手と夕食に向かった

その車中でもずっと勧誘していたw


彼が連れて行ってくれた場所には外国人観光客の姿はなかった
広場のようなところにいくつかの出店があって
即席の遊園地のような乗り物がいくつかあり、子供たちが騒いでいた


出店の一つに入る
外では豚一頭が串刺しされて回されながら焼かれている
食してみる、強い弾力のある歯ごたえでとてもジューシー
ボリューム満点それでいてそれほど値段も高くない


食べきれずにいると、乞食の子がやってきて欲しがっていたので
与えると…。更に欲しがった
見ると結構な数の乞食の子がいるようだ
すべてを救えるわけでもない、申し訳ないが断った



いろいろとあってなんとも寝苦しい夜になってしまった
無力感、自己保身
通用しない倫理

結局は自らが一番可愛いのだ
こういった旅ではしばしば自己嫌悪に陥るが
自分も弱い人間の一人である
旅はそれを認める良い機会なのだと思う




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posted by アキ at 2013/05/17 16:14
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プロフィール
ニックネーム:アキ
誕生日:3月12日
性別:男
自己紹介:
英会話教室に10ヶ月通った後いきなりの飛行機での世界一周、その後たった1週間後にピースボート71回に乗船という、1年以内で違う方法で世界二周するという貴重な経験を。
旅は徐々にバックパッカー風になるも、片手にはモバイルを欠かさない。

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