※ワット・マハータット内、建物も仏像も破壊された跡
朝の7時よりアユタヤ行きのバス
バスと言ってもギュウギュウに敷き詰めて
10人入れるかどうかくらいのライトバンだ
ホテルとホテルを周り、予約客を集めていく
ほとんどが欧米の客のようだった
マクドナルドの前で停泊
また新たな乗客でも待つのかと思いきや
乗客の中の一人の欧米人が
マクドナルドで朝マックらしい
ポテトを揚げるのに時間がかかっているのかしらないが
随分と時間がかかっている
優雅な朝ですね ってか
俺たちは友達か!
まったく悪びれることなく車に戻り
誰一人にも謝らずにポテトを貪っている
異文化の国で異文化を感じる
まあ旅の面白さでもある
やっと車はアユタヤへと向かい始めた
高速道路を快速というか爆速で飛ばす
自分が走る凶器というかミサイルになった気分になった
途中休憩を挟みつつ、90分程度で
アユタヤ遺跡群のワット・プー・カオトーンに到着した
※美しく高い仏塔、様式はビルマ式でこの仏塔自体は比較的新しいものだそうだ
俺以外は皆ツアー客なので
この車でずっと周る事になる
中心部まで行くまでは、しばし彼らと周らなければならない
ここは中心からは少し遠いので
結果的に都合が良かった
プー・カオトーンは形の美しい大きな仏塔で
定期的に白いペンキが塗られて美しく生まれ変わる
今回はやや表面も剥げてきた姿だが
それも古めかしくて良い雰囲気だ
仏塔の上層には四方から階段が延びている
そこそこの段数で、足腰の悪い年輩の方や
巨漢の方などには辛そうだった
仏塔横には小さいながらも、浸食の進んだかなりの古い仏塔が数塔ある
多くがクメール様式のようで、バンコク市内にあるものとは随分と趣が異なる
どうりでアンコール遺跡群で見たものに共通点を感じるはずだ
次に向かったのはワット・ロカヤスタ
ここは大きな涅槃像が有名な遺跡で
時期によっては涅槃像が袈裟を着るそうだ
残念ながらその時期では無かったのだが
※良く考えると涅槃象の前で格闘などとは罰当たり(俺もw)
ここは一世を風靡した格闘ゲーム
ストリートファイターⅡの四天王の一人サガットのステージのモチーフとなっている
コントローラー握りっぱなしの指先の痛みを我慢しながら
何度もサガットを昇龍拳で仕留めたものだ
自分が熱狂したゲームや映画などに影響を与えた地を訪れると、その場所自身が与えてくれる感動だけでなく
懐かしさや妙なプレミア感を感じる事ができる
涅槃像以外にも仏塔がいくつも建っていて
これらもかなりの古さを感じる事ができる
さすがに遺跡群だけはある
テンポ良く次へと行きたいのだが
ツアーなので足並みを揃える
集合時間になってもなかなか集まってこない面々
時間に追われすぎる生き方もどうかとは思うが…。
次に到着したのはワット・マハータット
この前で下ろしてもらう事になった
幸い寺院の前に店が立ち並び
いくつかの店でレンタルサイクルが用意されている
大通りで覚えやすいところで自転車を借りて
とりあえず目の前のワット・マハータットに
ここはアユタヤを代表する寺院
遺跡自体も見応えはあるのだが
落ちた大仏の首を菩提樹の根が包み込む印象的な光景で
これゆえに代表格になったと言っても良いだろう
※気に取り込まれる大仏の顔、写真撮影時は仏の顔より低い姿勢で撮るのがマナー
アユタヤのパンフレットの扉絵になるか
必ず大きく取り上げられているので見た人も多いだろう
今回、タイ旅行を決めたのも
実際この場所に来たかったからだ
大仏の顔は風化が進み、表情をはっきりとは読み取ることはできない
にわかに穏やかであったようにも見える顔だが
樹木の生命力にまさに取り込まれそうな仏様に
苦悶の表情を連想してしまう
仏顔を取り込む大樹の横には
本来あるべき顔と胴体の無い大仏が
どっしりと立派に鎮座していた
大仏の首ばかり見ていて
気付かないのか体に気を留めず帰る人もいる
それからここに限らずに
アユタヤ遺跡には首から上がない大仏が多い
ビルマ軍が侵攻の際に軍資金に当てようと
ちょんぎって売りさばいたらしい
※ワット・ラチャブラナ、かなり見ごたえのある場所らしく、入れずに残念
次にマハータットの隣に位置するワット・ラチャブラナへ
入り口が違うのか、閉鎖中なのか
門は閉ざされていて
中に人が歩いている様子もない
外からでも目立つ背の高い仏塔を観察してやむなく次に大仏を目指すと
道中にワット・プララームを発見した
※ワット・プララームの仏塔、それにしてもクメール様式の仏塔を良く見かける
ラチャブラナ程ではないが立派な背の高い仏塔、ほとんど崩落した壁沿いに並んだ頭のない仏像
アユタヤでは珍しくない光景だが
全く人がいないので、時間に取り残されたような感覚を覚えた
※静寂に包まれて時に置き去りにされたような感覚を覚えた
アユタヤで一番大きな大仏があるワット・モンコン・ボビットへ向かった
地元民にとっては今でも信仰の場であり
観光客の外国人
タイの小学生の修学旅行と
かなりの人でごった返していた
大仏は金色で、確かに大きい
おなか周りが見事に引き締まっていて
比較的ふくよかというか恰幅の良い日本のものとは随分異なる
手を合わせて世界平和をお祈りし
隣にあるワットプラシーサンペットへ向かった
※写真には入りきらないが、このように大きな仏塔が3塔並んでいるのは必見
ここには比較的大きい仏塔が3塔並んで建立されている
石畳の道が遺跡内をぐるりと巡っているが
大樹の根っこが道を盛り上げ、時に道を割り、突き抜けている
生い茂る木々にはリスが生息し
様々な鳥達の鳴き声があちらこちらから聞こえてくる
まさに自然に還りつつあるような場所
自分を含めた訪問者が唯一の不自然
そういった異質な雰囲気を感じられるのが
遺跡めぐりの醍醐味だ
寺院を出たところで
感嘆のため息を漏らしながらの観光で
暫く忘れていた空腹を思い出し
目の前の露店で食事を取ることにした…。
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